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夢の始まり


 鼻歌など歌いながら、指先でキーホルダーを回す。ホットパンツにタンクトップといういでたちは、オアシスの上に立つ大和やまとだからこそできる格好であって、城塞都市メトロポリスの外ではこうはいかない。
 肩につくかつかないかの程度に伸ばされた髪が、オアシスの風を孕む。そのいでたちと相まって、活発そうな印象が強い。年の頃は十六、七といったところだ。

 彼女の名は、坂上みぎわ。秋津あきつ生まれの大和育ちで、現在はトレジャー・ハンターとして各都市を渡り歩いている。
 ハンターと呼ばれる仕事は数多くあるが、その中でもトレジャー・ハンターは苛酷極まりない。はっきり言って、うら若い女の子の仕事ではないのだ。
 みぎわは、同じくトレジャー・ハンターであった、行方不明の義父を捜している。同じ職に就けば捜しやすかろうと思ったのだ。だが、ハンターになって数ヶ月、父親の手がかりは皆無に等しい。

 みぎわは、そこそこの機嫌で仕事場の階段を上った。カンカンと小気味の良い足音を立てて上りきり、ふと立ち止まる。
 事務所の扉の前に、誰かいた。床に座り膝を抱え、扉に背を向けている。小さい背中……少年、だろうか。半袖に半ズボンの服装は、大和ではそう珍しいものではない。このぐらいの年頃では、の話だが。
 足音で気がついたのだろう。その人物が顔を上げた。思った通り、少年だ。十歳前後だろうか。あどけなさが濃く残っていた。
「ここの事務所の人?」
 変声期前の高い声。みぎわは反射的に笑みを浮かべ、頷いた。
「お金を払えばハンティングしてくれるって聞いたんだけど」
「ええ、そうよ」
 応じながら、でも、と思う。確かに報酬さえ貰えばハンティングはするが、それで何か出るとは限らない。それに、子供が払える金額ではないのだ。
「何やってるんだ?」
 背後から声がかかった。振り返ると、二人の青年の姿。
 一人は頭の天辺から爪先までの黒ずくめで、作り物めいた端整な顔立ちに、碧玉の瞳だけが彩りを持っていた。
 センキ・オメガ・リーフパレス。二十歳の青年で、みぎわと同じハンター事務所に所属するトレジャー・ハンターだ。その腕は随一と称され、S級とまで言う者もあるほど。
 今一人は三輪統悟とうごエリアス。こちらは、あと一年で三十に達するが、そうとは感じさせない、ともすれば少年の印象が拭い去れない青年である。
 養父の失踪後、みぎわを引き取った父の友人・明仁あきひとの息子である。みぎわにしてみれば兄も同然の存在なのだが、長年の子供扱いに対抗して、みぎわは近年、「おじさん」などと呼んでいる。
「先に来て事務所開けてる筈の人間が、ぼやぼやしてるんじゃない」
 うっかり怒鳴り返しそうになり、みぎわは口を押さえた。確かにその通りであったし、センキの憎まれ口にまともに応対していては、話が進展しないことくらい、そろそろわかってきていた。
「この子が、ハンティングして欲しいって」
 統悟が軽く首を傾げ、少年を見る。少年は、慌てた風情で立ち上がった。
「北西にあるポイントをハンティングして貰いたいんだけれど」
「高いぞ」
 すとん、と切って捨てる口調で、センキが応じる。少年はますます慌てた仕草で、傍らの鞄を探った。
「これ、手付け。何か出たら、査定も合わせて六対四の取り分でどうかな。もちろん、そっちが六で」
 差し出されたのは金の輝きを放つ硬貨。センキが受け取って一瞥し、統悟に渡した。統悟は矯めつ眇めつしながら、皆に中に入るよう促す。
「ま、お茶でも飲みながら話を聞こうか」

 名前は? との問いに、少年はトーマ・ナカリャコフと応えた。大和生まれ大和育ちだと言う。
「二週間くらい前かな。うちの倉庫の整理をしていたら出てきたんだ」
 そう言って差し出されたのは透明な玉だった。統悟の握り拳ほどはあるだろうか。それは卓の上に置かれ、澄んだ輝きを放った。
「……?」
 みぎわは不思議そうに玉を見、統悟とセンキの顔色を窺った。統悟は硬貨を置き、それを手にする。
「アトラスタルだな、これは」
「何それ」
「地図だよ」
 答えたのはセンキだった。
「古代の遺物の一つだ。地図を投影する機械。緯度経度を測定して、現在位置も示す」
「機械なの? これが」
 ただの水晶球のようにしか見えないのだけれども。
「展開できるか?」
「無論です、マスター」
 統悟の囁きに、センキが応じる。受け取ったアトラスタルを掌に乗せ、軽く目を閉ざした。何かが擦れるような音と共に、センキの手の形が崩れ、夥しい数のコードと取って代わる。
 センキの腕は義手である。有機型オメガタイプと呼ばれる、機械と生体の融合によって生み出された代物だ。ちなみに、統悟の片足も義足であり、こちらは有機型ではない。五体満足なハンターは、かなり少ないのだ。
 有機型は高価だ。生体移植を必要としない治療ができるというメリットを埋めて余りある高価さは、品質低下を阻止し、西暦末期の技術を今に伝える効用を持っていた。言うなれば、古代の英知の名残である。
 ピピッと電子音が走る。
 センキのコードが絡まり、まるで水にでも沈むようにアトラスタルの中へと消える。一見異様な光景だが、みぎわはだいぶ慣れていた。西暦の遺跡を発掘する際に機械が生きている場合、センキはよくこの腕を使ってシステムに介入していたのだ。百発百中のその技を、みぎわはかなり信頼している。センキがこの方法を使った以上、失敗は有り得ない。
 そしてその予想通りの結果が、みぎわの前に現れた。事務所の白い壁に、ぼんやりと光の点と線が浮かび上がる。統悟が立ち上がり、ブラインドを下ろした。僅かながらも日光が遮られたおかげで、壁に投射された光がいっそう濃く浮かび上がる。
「これは……」
 浮かんだのは、素人目でもそれと判る地図。何処だろうと思った刹那、静かな声で統悟が言った。
「テル・エル・バラータ」
 呪文じみた響きに、みぎわは首を傾げる。視線を流すと、トーマもまた小首を傾げていた。
「『樫の木の廃墟』と言う意味の古代語だよ。大和から北北西の砂漠にある遺跡だ」
 ということは、割にポピュラーな遺跡と言うことだ。
 ふぅん、と気ない返事をするみぎわに、窘めるような視線が流れる。
「トレジャー・ハンターにとって、知識は技術と等しい。少しでいい、勉強しろ」
「はぁい、マスター」
「しかし……変だな」
 センキが首を傾げ、手を元に戻した。それに合わせて、壁に浮かんだ光の地図も消える。
「何がだ?」
「古すぎる」
 ぼそっと呟いて、センキはアトラスタルを卓の上に戻した。
「大雑把に見ても百年以上は前の地図です、マスター」
「じゃ、この硬貨と一致だ」
 ぴん、と指で弾いて飛ばす。それは、先刻手付けにと貰った硬貨だった。綺麗な放物線を描き、センキの手の中に落ちる。
「プロミスド・シケムの記念硬貨だ」
 すっとセンキの表情が変わる。なになに? とみぎわは意味が酌めない。
「トーマ、だったね」
 統悟は人好きのする笑みを浮かべ、膝の上で指を組んだ。
「この仕事、請け負わせて貰うよ。君の提示した条件でね」
 思わず唾を飲み込む。
 底知れない笑みは、統悟が滅多に浮かべぬ、会心の笑みだった。
「統悟兄さん……?」
 久しく呼ばない名前を使ってしまうほどの。

「本気か? エリー」
 人気のない事務所で、センキの声が低く響く。
「もちろん。君には全力を尽くしてハンティングして貰う」
 ぎし、と椅子を軋ませて、統悟はセンキを見上げた。
「お前のことだ。どうせ地図の裏も見えていたんだろう?」
「……何でそんなことまで……」
「表情見てれば、そのくらい判る」
 にっこりと。
「で、何が見えた?」
 センキは応えない。促すように、統悟がもう一度、彼の名を呼ぶ。
センキセンキ
「黙れ」
 ふぅ、とため息。
「それで? やるのか、やらないのか」
「やるに決まってる。オレに選択肢なんかない」

 翌日。
 みぎわとセンキ、それにトーマを加えた一行が、大和を発した。

 ホバーカーでの移動はみぎわには慣れたものだったが、当然、トーマにはそうではない。
「うわぁ、速い速い!」
 はしゃぐ声が狭い車の中に満ちる。センキは軽い苦笑を浮かべたまま、特に咎めるでもなくハンドルを握っていた。
「あんまり乗り出すと、落ちちゃうわよ」
「わかってるよ、おねえちゃん」
 ……おねえちゃん。
 言ったことはあっても、言われたことなどない呼称である。何と言うか、こう、くすぐったい気がしてしまう。
「ほら、乗り出しちゃダメだってば」
 くい、と服を引く。仕方なさそうに、トーマはシートに座り直した。
「おねえちゃん達、いつもこんな風に旅をしてるの?」
「んー……まぁ、大体はね」
「すごいなぁ。ぼくも大きくなったら、ハンターになろうかな」
 他愛のない夢の話。
 そうね、とみぎわは笑って応じた。思えば、小さい頃の自分もそんな事を言ってはいなかっただろうか。
『大きくなったら、パパみたいなハンターになるの』
 期せずして、その夢は叶ったわけだが。
 あの頃とは見た夢が違うような気がする。あの時は父と――実父と信じたあの人と、一緒に旅がしたかった。待っているだけは嫌だった。父の見ている、その景色を自分も見たかった。一緒に歩きたかった。
 その父も、今は傍にいない。空っぽの墓が故郷の秋津にあるだけだ。
 それでも生きていると信じているから。
 だからハンターになろうと決めたのだ。父と同じ、トレジャー・ハンターに。
「……おねえちゃん?」
 はっと我に返る。慌てて笑顔を作った。
「なに?」
「……何でもない」
 トーマはにこりと笑うと、あ、ねぇ、と窓の外を指さした。
「街が見えるよ。あれ、何処かな」
「あれは本当の街じゃないわ。蜃気楼よ」
「しんきろう?」
「だから……えっと、光の加減で、遠くにあるものが近くみたいに見えてるだけなの」
 子供にも解るように言葉を崩す。ふぅん、とトーマは感心したように頷いた。
「不思議だね。遠いのに、近く見えるなんて。まるで手が届きそうに見えるのに」
 トーマの手が、無意識であろうか、首から下げたペンダントを弄んだ。
「綺麗ね」
「えっ?」
「そのペンダント」
 ああこれ、とトーマは破顔した。
「ぼくの宝物なんだ」
 そう言いながら、外す。はい、と差し出されて、みぎわは少々戸惑ったものの、見せてくれるという厚意に甘えて、受け取った。
 それは、金メッキの施されたものだった。ロケットになっているらしく、開く仕組みになっている。
「開けてみてもいい?」
「いいよ」
 微かな金属音を立てて、ペンダントが開く。ふわ、と光が広がった。驚くみぎわの目の前に、一人の少女の立体映像。
「可愛いでしょう?」
 うん、とみぎわは頷いていた。ふわふわに波打った薄茶色の髪。卵形の顔に象眼されているのは、夢見るように煙る青水晶だ。微笑む唇は、その肌の白さも相まって、ミルクに浮かぶ薔薇の花弁に思えた。
「誰なの?」
「知らない。アトラスタルがあった倉庫に、一緒にあったんだ」
 相槌を打ちながら、みぎわはペンダントを閉じ、トーマへと返した。トーマはそれを大事そうに、首にかけ直す。
 えらくレトロなドレスを着ていた。アンティーク・ドールが来ているような、クラシカル極まりない衣装。そこから察するに、かなり裕福な家庭の少女だろう。……実在した少女だとして、だが。
 あれだけ綺麗さを見せつけられると、架空の人なのではないかという気がしてくる。あるいは、レプリカントか。
 レプリカント――模造人間。
 西暦と呼ばれる「古代」が作り上げた、模造品の命。にもかかわらず、彼らの中には意思を持ち、あたかも本物の人間のように暮らしているものもある。土地によっては、人権が認められている所もあるくらいだ。
 センキの腕でもある有機型が、そのプロトタイプだとも言われている。精巧なものになれば、解剖しなければ「本物」と区別がつかないのだとか。
 ――あの子がレプリカントだとしたら、凄いわよねぇ。
 みぎわは、こっそりとため息をついた。みぎわ自身は、掃除ロボット程度のレプリカントしか見たことがない。一度くらい、精巧なレプリカント、というものを見てみたいような気がする。
「ここに『タナチア』って刻んであるんだよ」
 トーマが、掌にペンダントを包み、みぎわの前で開いた。確かに、タナチア、と読めなくもない。ただ、随分と摩滅して、単なる傷と区別がつき辛い。
「この子の名前だと思うんだけど、どうかな」
「そうね、きっとそうじゃないかな」
「タナチア、なら、ターシャだね」
 トーマは手の中にペンダントを包んだ。とてもとても大事そうに。
「ぼく、この子に会ってみたいって、思ってるんだ」
 にこにこと笑って、みぎわを見上げてくる。
「夢みたいな話かな」
「そんなことないわ」
 社交辞令とは言え心にもない言葉に、自分でも少し、嫌な気持ちがした。

「トーマは子供だから、体調に留意してやれよ」
 と、出がけにセンキは言っていたのだが。
 みぎわが留意する必要がないほど、センキがトーマを気遣っていた。体温が上がりすぎないように日陰を作ってやったり、敢えて近道ではなく、確実な安全ルートを選んで行く。その慎重さたるや、みぎわの目をしても臆病かと思えるほどだった。
「西に進路をずらした方が楽なんじゃないの?」
 そう言ってもみたが、センキは否を繰り返すばかり。理由くらい喋ってくれてもいいのに、と思うのだが、そう言えばおそらく「ハンターなのだからそのくらい察しろ」などと言われそうで。そう言われるのもまた腹が立つから、何も尋ねる気になれなくなる。
 結局は秘密主義なのよね、と思う。
 今度のハンティングに、統悟もセンキも、何か特別な意味を持たせているように思える。
 あれから後、少し勉強してみた。
 テル・エル・バラータ。古代の都市遺跡。
 宗教色の強い都市で、シケムという貨幣が流通していた。その貨幣の中でも、プロミスド・シケムという硬貨は、宗教的にも特別な意味合いをもって作られた。その数、限定二〇〇〇枚。トーマの持ち込んだ硬貨が本物だとしたら、恐ろしく貴重な宝が転がり込んだことになる。
 鑑定眼という点においては、センキは統悟に及ばない。だからこそあの時、センキは統悟に硬貨を渡したのだ。そして、統悟はそれを本物と判断した……。
 問題は、あの硬貨と地図だけで、どうして統悟が請け負ったか、である。有名な遺跡であれば、既に手垢でいっぱいであろうに。統悟はああ見えて、シビアな商売人だ。赤字になるとわかっている事業に、敢えて投資はしない。
 ……考えれば考えるほど、変だわ。
 みぎわが相棒になってからこっち、センキは他人の手の入っていない、言わば未発見の遺跡を中心にハンティングを行っていた。それは、未発見の遺跡であれば遺物が大量に残っている可能性が高く、場所さえ見つけてしまえばハンティングが容易に行えるからだ。要するに、当たるを幸いにかき集めれば、ある程度の利益にはなるということ。
 みぎわという「荷物」を持ってのハンティングは、それなりの労働だ。そのくらいの自覚は、みぎわにも出てきている。そこへトーマが加わったのだ。にもかかわらず、いつもよりも厳しい条件にある土地へとハンティングに出かけようとしている。おかしいと思わない方が、どうかしているだろう。
 テル・エル・バラータには何があるのだろう。
 みぎわは、目の端にセンキとトーマを捕らえながら、心の中で呟いてみた。手は黙々と、銃の手入れを続けている。愛用の銃は、このところ沈黙を続けたままだ。
「みぎわ、毛布頼む」
 よくよく見れば、センキの膝の上で、トーマが眠りこけている。このトーマという少年は、なかなかに太い神経の持ち主らしい。
「今、持って行くわ」
 焚き火の側、センキの瞳は何処か『父親』のような感じがあり、みぎわは何度も瞬いた。
 そもそも、トーマはハンティングを依頼はしたものの、同行を望んでいただろうか? 聞いた覚えが、ないような気がする。
「よく寝てるわね」
「ああ、疲れているんだろう。慣れない旅だ」
 毛布に抱き取りながら、センキが応じる。腕に抱き込む様は、幼子にする仕草だ。
「ね」
「ん?」
「どうして連れて来たの?」
 率直な問いに、さすがのセンキも面食らったような顔をした。
「どうしてって……依頼人だろう?」
「その依頼人連れてくる事自体、センキにしては珍しいじゃない。子供だからサービス? それとも、お稚児さん趣味があるとか言わないわよね」
 稚児、と絶句した後、ため息混じりに吐き出す。
「そんな言葉、何処で……」
 常識常識、と言うみぎわを、センキはややげんなりした視線で撫でた。
「別に、大した理由じゃない」
「そうは思えないけど。センキが損得なしで動くなんて考えにくいし」
「おい……オレを何だと思ってるんだよ」
「一流のハンター」
 言い切られて、センキは言葉を詰まらせた。自負はあるが、こう、正面切って言われるのには慣れていない。それも、みぎわから言われるとは。
「……どうも」
 間の抜けた返答である。みぎわはそれを無視することに決めて、ずい、と身を乗り出した。
「で、本当のところはどうなのよ」
「だから、別に大した事はないって」
「嘘」
 いっそう身を乗り出して。センキはその分だけ下がろうとして、片手を後ろについた。ざり、と鳴った、砂の音が耳につく。
「大した理由じゃない。ただ、取引にプロミスド・シケムを持ってくる辺り、目利きはいいんだろうと思っただけだ」
「それだけ?」
「ああ。オレは鑑定には自信がないから」
 自信ないって言っても、厳密な部分だけでしょうに。
 そう思ったが、みぎわは口に出しては言わなかった。
「それだけで、十歳の子供を外に?」
 センキは腕の中のトーマを抱き直し、改めて座った。
「まぁ、そう思ってくれて構わない」
 ……含みのある物言い。
 センキの秘密主義的が面白くないと言ってしまえば、そこまでかも知れない。
 今度は何を隠してるのやら。
 胸の内でだけため息をついて、みぎわは身を起こした。センキが、ほっと息を吐く。
「言う必要ないだろうけど、連れて来た以上はちゃんと守りなさいよ。トーマは子供なんだから」
「トーマは、みぎわより余程大人だよ」
 その言葉が、妙に重くて。
 みぎわは、その意味を尋ねることができなかった。

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Background:Cloister Arts

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