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since:2000.07.15/Last update:2005.04.30

世界観
−復刻歴の世界−

青い空は涙を流す

登場人物設定


【設定資料】

世界観 −復刻歴の世界−

 西暦2801年を元年とする暦が、一般に「復刻歴」と呼ばれるものである。

 西暦は、ミレニア争奪に端を発する戦争により、ほぼ壊滅したと言われている。人々は砂漠と化した大地の、その僅かにある緑に寄り添い、城塞を形成して都市とした。
 やがて、都市間に格差が現れた。城壁都市ポリス城塞都市メトロポリスがそれである。主として人口で計るが、それ以外にも治安の良さ、城壁の堅固さでも分類される。城塞都市の方が格が高く、高税率が課せられる。城壁都市はそれよりもやや格下と言われるが、法が布かれ、安定した生活が営める。その外は無法地帯アンダーグラウンドと呼ばれ、文字通り法の通用しない世界となった。
 都市が形成された事により、民の流動はほぼ停滞した。西暦末期に進んだ混血は、復刻歴100年前後を境に、再び分化の一途を辿った。復刻歴1000年代に入ると、民族分化はほぼ完成された形となり、都市毎に民族が分かれる格好となった。

 言語は、都市毎の訛りのようなものが存在するが、概ね統一されており、言葉が通じないという事は無い。更に、都市で生まれた人間は、生まれてすぐ手首の内側に刻印が押され、これを以て身分証明とする為、パスポートのような物は必要とされない。この為、都市間の移動は(その間の安全さえ確保できれば)割に容易なものである。逆に、無法地帯で生まれた者は、何らかの方法でこの身分証明を得られない限り、都市に入る事さえ出来ないと言える。

 都市間における法の齟齬は存在し、ある都市では犯罪とされるものが、別な都市では合法であったりする事があり、犯罪の抜け穴となっている事実は否めない。
 また、都市によっては、西暦末期に発明された模造人間レプリカントに人権や相続権を認めている所があるが、そうでない所が圧倒的に多く、また、これを狩る事を生業としている者もいるなど、模造人間とその技術の普及を困難なものにしている。

 復刻歴1100年代に入ると、砂漠に埋もれた西暦の文化を見直そうという社会的風潮が生まれ、金銭に余裕のある者達が、挙ってこれら遺物を集め始めた。西暦に関する豊かな知識を有し、危険な無法地帯へと出かける者が増え、やがて職業として確立。これが、いわゆるトレジャー・ハンターの始まりである。
 一攫千金を狙う彼らは、常に危険と隣り合わせであった。成果を横取りされるのは、まだいい方。優秀な知識を持つハンター達が次々と殺される事態を憂いた都市間協議会「地球政府ガバメント・オブ・ガイア」は、所有権を示すマーカーと、これに関する法を整備する事で、打開に努めた。一方、ハンター達も殺されるのを待ってばかりはいない。彼らは自分達の知識を活用し、西暦技術の模造人間をパートナーとする事を選んだ。決して裏切らない模造人間はハンター達に愛用され、有機物質を主原料とするオメガ(Ω)型は、特に愛好された。

 模造人間は、無機体のシグマ(Σ)、完全有機体のファイ(Φ)、無機と有機の融合体オメガの三種類あり、前述したように、オメガ型が広く愛好されている。シグマ型はその性質から特殊な燃料を必要とし、ファイ型は模造人間と言うより、人間の複製に近いからだ。
 ファイ型やオメガ型の技術は医療にも用いられ、義手や義足に転用されている。

 今日に至るまで、大小様々なミレニアの結晶体が発掘されている。製造方法も原料も永遠の謎とされ、それでもなお使い方だけが残ったこのエネルギー体は、復刻歴の人達をも魅了し、各所で争乱の種となっている。だがそれだけに、手に入れた者には莫大な富が約束され、それ故にまた人々の欲望を吸い上げ続けているのである。

零れた涙を拾い集める

登場人物設定

Graphics:Little Eden

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