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since:2001.04.30/Last update:2005.04.30

世界観
−ブリターナー連合公国−

標なき道を歩め

登場人物設定


【設定資料】

世界観 −ブリターナー連合公国−

 かつて神々が世界を作り賜う時、礎とされた柱があった。新たな世界の名を冠し、これらは「アクシャール軸」と呼ばれた。アクシャール軸は、神々の世界とこの世を繋ぐ橋でもあった。故に軸の傍は豊かな恵みに満たされ、何処よりも潤い、栄えた。四方にあるこうした軸のひとつが、アルビオンと呼ばれる島国だった。軸のある国の中で、アルビオンは特に栄え、神々や精霊の集う楽園と呼ばれた。
 だが、アルビオンの民は神の怒りに触れる。神々は怒りのうちにこの地を去り、その加護もまた、等しく失われた。風は吹かず、日は射さず、雨は降らず、地は稔りを忘れた。アルビオンに暮らす様々な命は困窮し、母なる国を捨て、外へと逃れた。ただし、そうできたのも、まだ力を残す強い者達だけ。弱い者達は、ただ滅びの時を待つしか出来なかった。
 これを憐れんだのが、四人の精霊王。彼らは相談し、首座の妖精王に許しを請うた。
「我々を、かの地に遣わしてください」
 妖精王は、時間を定め、これを許した。
 四人の精霊王は、それぞれ波長の合う人の子に降りた。彼らは子を成し、その血統を地に根付かせた。
 精霊王の血を引く者達は、失われた「魔」を持っていた。魔とは即ち、風を吹かせ、日を照らし、雨を呼び、地に稔りをもたらす、自然そのものの力。彼らはその力を以て、死に絶えた大地に命を呼び覚ました。血は普く全土に広がり、全ての民が「魔」を手に入れるに至った。
 同じ力を持つ民が寄り合い、また、民の中からより強い「魔」を持つ者が「大公」として選ばれ、その強い魔力で民を守るようになるのに、そう時間はかからなかった。

 地の力を持つ民、「地の部族テライア」。
 風の力を持つ民、「風の部族シェレイン」。
 火の力を持つ民、「火の部族セレイーデ」。
 水の力を持つ民、「水の部族ウィルキア」。

 人々が「アルビオン」の名を呪われたものとして捨て、自らを「ブリターナー」と称し始めたのも、ほぼ同じ頃。
 斯くして、諸国に名を知られる「魔法公国」ブリターナー連合公国が誕生したのである。

 ――以上は伝説に過ぎない。だが、ブリターナーに住む民の殆どが信じる、建国伝説である。祈らねば天候さえ動かぬ地。ブリターナーの血を引く者、全てに顕れる「魔」の力。彼らはそれが、伝説が真実であるが故と信じている。

 そんな民に伝わる御伽話がある。
 サーザ神殿に願いをかけ、王冠を模した指輪「クラウン」を授かる。それを指に填め、善行を積めば願いが叶う。ただし、結願までは労働を金銭に換える事を禁じられる。隣人の善意に縋ってしか生きられぬ祈願者。それが伝説の主「クラウニスト」である。願う者は多く、だが苛酷な試練を果たす者は少ない。必然、叶えた者は伝説と化すのだ。
 そして。
 ここに二人のクラウニストがいる。
 異界から落ちて来た青年と、絶大な魔力を持つ少女。
 一人は過去を取り戻す為、もう一人は未来を取り戻す為に、苦難の旅路に就く。

 彼らが伝説に語られる日は、果たして。

道の先に幸いあれ

登場人物設定

Graphics:Studio Blue Moon

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